生きてゆく活力

この前、尊敬する先輩のプライベートレッスンを久々に受講し、その際に言われたこと。

「あなたは感性が豊かだから、身体の細かい部分、部分のことを探るより、見えない潜在意識、エネルギーのような感覚をもっと磨いて。そうやって全身を感じてみて。その方があなたが活きる。」

このコメントは仕事においてもそうだし、生き方としてもそれは的を得ている気がした。

出来る限り毎日、自分にとって「新しい何か」から影響を受けたい。
この考えはおそらく、大学生の時に大変お世話になった吉良俊彦氏によるものが大きいと思う。

彼の講義でいつも言われたこと、

それは

「毎日新しいことを3つしてみよう」
「人の24時間を奪いなさい」

ということで、

「毎日同じおにぎりを食べるような」つまらない人間になるな、
「自分とは違う生き方をしている誰かの心を込めた時間をもらい」感銘を受けなさい

そういったことだったように解釈している。


昔から好奇心のままに行動するタイプではあるから、それは容易いことだったが、
「今」の私は、相当意識する必要が出てきたのだ。
以前より、自由な時間が減ってしまい、惰性でいたらそのまま余裕のある時間はあっという間に過ぎてしまうからだ。
しかし同時に、より「クリエイティビティーを発揮」したいと感じているのも「今」である。
特に仕事においてはやっと「情熱」に「感性」を乗せられる時期に入ってきたのだと思う。
(以前より「感性」はぶつけていたもののクライアント評価に結び付かず。最近ようやく成果が見えてきた!)


朝一はキッズピラティスを担当し、
その後はフリーだったので蔦屋書店へ。
(最近は興味の幅を広げようと、少しの時間でも本屋に寄ることを意識して過ごしています。)

今日は 西村佳哲さん の本を食い入るように読んだ。言葉選びなんかもすごく良くて、なんだか手元に置いておきたくて3冊も買ってしまった。(笑)

『みんな、どんなふうに働いて生きてゆくの?~自分の仕事を考える3日間 Ⅱ』の中で、

向谷地生良さんという「浦河べてるの家」理事をされているソーシャルワーカーの方へインタビューしている内容が心に刺さった。
表題から『生きるエネルギーを仕事からもらわない』

仕事が大好きな私からすると「え!!!」
だから読んだ。

「ー“仕事に寄りかからない”というのは?

向谷地 生きてゆく活力を、その仕事から頂かないということです。そこがちゃんとしていないと、特にソーシャルワーカーというか、私のようなやり方の仕事はつづかない。

中略

この時に大事なのは、その仕事自体からエネルギーをもらわないことなんです。決してプラスになるものばかりではなくて、マイナスのエネルギーも沢山あるから。
その仕事に寄りかかって、そこだけからエネルギーや活力を得ていると、とんでもないことになる。むしろ生き甲斐にならないことも多いので、そこに依存しているとだんだん枯れるんです。」

(ソーシャルワーカーとは?
→いじめに悩む子ども、ホームレス、長期入院をしている患者、障害のある方や独り暮らしの高齢者など、社会的に支援を必要とする人とその環境に働きかける専門職。社会福祉士と精神福祉士との総称。)


これを読んで「あ~、分かるかも」と思った。
私の仕事はソーシャルワーカーとまではいかないけれど、ある意味セラピストのような役割を担っている面がある。
人の身体に現れるのは、その人の生き方や心。そのエネルギーというか、オーラが人によっては透けて見える。

(特に私の担当するクライアントはそういった波動みたいなものが見えやすい方が多いような気がする。私が感じやすいからなのか、みんなに見えるのかは分からないが。だから担当しているのだとも思う。)

クライアントがより良くなっていくには?を常に考え、レッスンやかける言葉、表情でそれを伝えていくが、
クライアントに寄り添う気持ちが強すぎると、
ある意味その人たちに影響され過ぎてしまい、自分らしいペースに戻せず、知らぬ間にどっと疲れがたまってしまったり、
冷静な思考から離れ、レッスンにムラが出来てしまうということが起き得る。
実際にそれで悩んでいたこともあったな~と思い出した。

もちろん、「ありがとう」と言われることや、
結果が出ることはうれしい。
(ついこないだも潰瘍性大腸炎を患った方がピラティスを通して症状が回復し、行動が能動的になり、ついに仕事をバリバリし始められる状態に!その人の自然治癒力が上がったことがうれしい。)
ただ、すぐに結果が出ることもあれば、そうでないこともあり、辛抱の日もある、悩む日も多い。
さらには依存が起きてしまえば、ずっと担当するのがいいとも限らないし。
だからこそ結果が出ることは喜ばしい瞬間!!!であり、
またそうでない時も「ゴキゲンでいられる」ように、自分の活力源をいかに持っておくかが必要なんだろうな~。

私はインストラクターになってから休暇は自然の中で過ごすことが増え、そうやって定期的に「生きてゆく活力」を自然からチャージしていると感じる。

朝は時間の許す限りフルーツ食べ放題にしているのも色とりどりの視覚からのパワーと、
食べて感じるみずみずしさ、生命力をいただいている、そんな気がする。

最近働き方に考えることが増えた。
それがなんでなのか、言語化が出来ていなかったけれど「生きてゆく活力」を別の感性軸で取れるようにしたい、バランスを取りたい、自然と共存する生活をしたい、
そんな風に思うようになってきているからかもしれないなー。